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初期臨床研修・新専門医制度専攻医

令和6年度初期臨床研修医募集要項(初期臨床研修プログラム)

臨床研修理念

赤十字の一員としての自覚を持ち、プライマリ・ケアを中心に医師として必要な基本的診察能力を身につけながら、あわせて人格を涵養することを目的としています。    
また、患者さんやご家族のニーズを理解して、多職種と密な連携を図りながら、求められる最良の医療を提供するための研修となることを目指します。

臨床研修基本方針

1.人格の涵養
2.基本的診察能力の習得
3.積極的な救急医療への参加
4.地域を含めたチーム医療
5.医療救援活動への参加
6.主体的な研修・研鑽

プログラムの目的と特徴

臨床医を目指す研修医のための2年間の臨床研修プログラムです。医学・医療に対する社会的ニーズに応えるために、プライマリ・ケアを中心に医師として必要な診療能力を身につけ、併せて人格を涵養(かんよう)することを目的としています。本プログラムは、本院と今津赤十字病院、嘉麻赤十字病院、今宿病院および河野病院で研修を行います。このプログラムを修了することにより厚生労働省の臨床研修の到達目標を達成することができます。

プログラム責任者と参加施設

  1.プログラム責任者
    福岡赤十字病院 呼吸器外科部長 小島 雅之
  2.副プログラム責任者
    福岡赤十字病院 総合診療科副部長 川本 徹
  3.プログラム実施責任者
    福岡赤十字病院 副院長 永井 英司
  4.基幹施設
    福岡赤十字病院
  5.プログラムに参加する施設
    福岡赤十字病院の全診療科、今津赤十字病院及び嘉麻赤十字病院での地域医療、今宿病院と河野病院での精神科
  6.協力型病院における研修実施責任者
      i)今津赤十字病院(地域医療) 副院長 尾前 豪
     ii)嘉麻赤十字病院(地域医療) 院 長 小野 洋
    iii)今宿病院(精神科) 院 長 深堀 元文
    iv)河野病院(精神科) 院 長 今泉 暢登志

プログラムの管理運営

当院院長を委員長とし、研修実施指導者(指導医)や事務部門の責任者で構成される研修管理委員会を開催し、研修プログラムの全体的な管理(プログラム作成、修正、承認)、研修医の全体的な管理(研修医の募集、研修プログラムへの研修医の配置、各研修医の研修計画の検討、研修医の研修継続の可否、研修医の処遇及び健康管理)、研修医の研修状況の評価(研修目標の達成状況の評価、研修終了時及び中断時の評価)等を行います。
毎年3月~4月に、研修管理委員会において前年度の研修プログラムの評価を行うとともに、その年度の研修プログラムを協議し作成します。
研修管理委員会のもとに研修医検討委員会をおき、採用試験の実施、各研修医のローテーションの管理、臨床研修目標への到達度の評価及びそのための援助、研修記録の管理及び保存、研修医の処遇の検討など、臨床研修が円滑に実施されるように実務を行います。

研修医の定員及び選考方法

  1. 定 員
    13名
    ※マッチングに参加いただき、下記選考方法により順位を決定します。
  2. 選考方法
    提出書類の審査、小論文、適性検査、面接(口頭試問あり)のうえ採用を決定します。

研修教育課程

1)期間割りと研修医の配置(スーパーローテート方式)

1年目

内科26週、救急科13週、外科9週、麻酔科4週で1年間(52週間)とします。内科は、腎臓内科、循環器内科、脳神経内科、呼吸器内科、総合診療科、消化器内科、肝臓内科、糖尿病内科、感染症内科、膠原病内科、血液・腫瘍内科の11診療科のうち6診療科を各4~5週間研修します。救急科は、13週間救急車の対応およびICU患者を担当し、交替制勤務となります。外科は、一般外科のみを9週間研修します。麻酔科では、気管挿管を軸に4週間研修します。

2年目

産婦人科4週、小児科4週、地域医療8週、精神科4週、救急科4週の研修および選択科目28週で1年間(52週間)とします。産婦人科および小児科は、それぞれ病棟および外来での研修となります。地域医療は今津赤十字病院または嘉麻赤十字病院にて、また精神科は今宿病院、河野病院で研修します。選択科目は4~5週間単位で希望の下記診療科より自由に選択できます。選択科目は当院のみでの研修とし、希望できる診療科は次の通りです。

内科系 腎臓内科、脳神経内科、消化器内科、肝臓内科、糖尿病内科、感染症内科、膠原病内科、総合診療科、呼吸器内科、血液腫瘍内科、小児科、放射線科、病理診断科
外科系 外科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科、形成外科、泌尿器科、眼科、産婦人科、皮膚科、麻酔科、耳鼻咽喉科、救急科

研修スケジュール

1年次 循内・腎内・脳内・消内・肝内・呼内・総診
糖尿病・感染症・膠原病・血液腫瘍(26週)
救急科
(13週)
外科
(9週)
麻酔科
(4週)
2年次 産婦人科
(4週)
小児科
(4週)
精神科
(4週)

地域医療

(一般外来)
(8週)

救急科
(4週)
選択科目
(28週)

※研修の順番は不同とし、各診療科に均等に配置します。
※2年次28週間を選択科目に充当しますが、連続しないこともあります。
※全ての研修医は2年間を通じ月に4~6回の割合で副当番医師として時間外業務を担当します。

2)研修内容と到達目標

1.研修目的
2年間の臨床研修によりプライマリ・ケアにおける基本的な診療能力を習得することができるとともに、厚生労働省の臨床研修の到達目標を達成することを目的とします。
プログラム1年目は、上記の期間割りで、内科は26週の間6~7診療科を研修し、救急部門13週、外科9週、麻酔科4週を研修します。この研修順序は研修医により異なります。当院は一つの科目に研修医が集中しないように指導医と研修医の協議のもと研修医検討委員会にて配置を決定します。
プログラム2年目は、産婦人科4週、小児科4週、救急科4週、更に、地域医療(一般外来4週並びに在宅診療1週含む)を今津赤十字病院または嘉麻赤十字病院での8週、精神科を今宿病院または河野病院での4週にあて、28週を選択科での研修とします。但し、必須項目等研修到達目標に達していない研修医は選択科目の一部を再研修にあてます。選択科については、上記の科より選択して希望の科の研修をうけることが可能です。
また、勉強会・指定する講演会(院内・院外)への参加は必須です。

2.内科、外科、小児科、産婦人科、精神科の研修では、主として病棟に10名程度の患者を受け持ち、厚生労働省の臨床研修の到達目標を達成すべくプライマリ・ケアを中心に幅広い医学知識と基本的な診療技術を習得します。救急・麻酔科研修では、救命救急に必要な知識と技術を習得します。副当番医では、ウォ―クインを中心に外来診療やプライマリ・ケア研修を行います。地域医療研修では、一般病棟及び療養型病棟等での研修を行います。
各診療科の研修修了時には、速やかに研修のまとめを記入し指導医の指導を受けることが必要です。また、EPOC2に研修の到達状況を入力することが必要です。

3)勤務時間、休暇、その他

  1. 勤務時間
    原則として午前8時30分より午後5時10分までですが、状況に応じて時間外研修となったり、病院内宿泊となることもあります。
  2. 休 暇
    1年間に10日(2年次は11日)の休暇、及び法定外休暇3日を取得できます。
  3. その他
    互助会にて院内旅行(海外および国内)や忘年パーティーへの参加および当院医療費の補助を行なっています。野球・ソフトボール・硬式テニス・駅伝・フットサル・女子バレー等のクラブ活動への参加が可能です。希望者は英国人教師による英会話教室(毎週1回 月2,000円)に参加できます。

4)教育に関する行事

  1. 入社式
    新採用職員は4月1日の入社式後、終日オリエンテーションを行います。
  2. オリエンテーション
    入社式の翌日より3日間、新採用研修医は院内諸規定、施設整備の概要と利用法、健康保険制度、医事法規、医療事故防止、入院カルテ記載法、カルテ管理、研修プログラム、病診連携対応法、採血などについて一連のレクチャーを行います。
  3. その他
    院内研修医勉強会、院外研修医勉強会(医師会、大学病院、福岡循環器救急カンファレンス等)、剖検・臨床病理検討会(CPC)、各科の回診、症例検討会、セミナー、抄読会、1年次に日本赤十字社本社主催の研修会などがあります。

5)指導体制

  1. 各診療科
    研修医1~2名に対して指導医1名が指導を行います。研修医は1名あたり10名程度の患者を受け持ち、副主治医として診療の実践にあたります。指導医は患者の主治医として診療するとともに研修医の指導にあたります。また、各々の診療科の部長及び医師がサポートします。
  2. 時間外業務
    内科系当番医とともに副当番医として月4~6回程度、夜間・休日の救急患者の診療や治療にあたります。
  3. 地域医療
    今津赤十字病院及び嘉麻赤十字病院での研修です。
  4. 精神科
    今宿病院及び河野病院での研修です。

研修の評価法

オンライン卒後臨床研修評価システム(EPOC2)を使用します。指導医は研修医の到達目標達成を指導援助します。

研修プログラム修了の認定

各研修医から、研修到達目標が達成されたことを自己申告された研修管理委員会は、評価のうえ研修の修了を認定し、この研修プログラムを修了したことを記した<研修修了証書>を病院長の承認のもとに授与します。

研修医の処遇

身 分 常勤嘱託職員
給 与 1年目 28万円
2年目 30万円
賞 与 1年目 なし
2年目 なし
諸 手 当

通勤手当(片道2㎞以上)
時間外手当(当番医勤務時)
住居手当(上限15,000円)等

社会保険等 健康保険、厚生年金、雇用保険
宿 舎 等 なし
研修医室 あり
健康管理等 定期健康診断あり(年2回)
医師賠償責任保険 個人にて加入
外部の研修活動 学会、研究会等への参加可 ※「研修医の学会出張等に関する規約」による。

出願手続き

応募資格

医学部卒業者(ただし令和6年3月施行医師国家試験受験者)および令和6年3月医学部卒業予定者で全国マッチングプログラムに参加の者

出願書類:次の書類を人材開発課まで提出してください。

  1. 臨床研修申込書(ダウンロードはこちら
  2. 履歴書(ダウンロードはこちら
  3. 小論文(※)
  4. 卒業(見込)証明書
  5. 成績証明書
  6. 大学からの推薦状(自由書式)
  7. 返信用封筒(94円分の切手を貼付してください。)
   (※)小論文は以下の内容で作成し提出してください。
      ◇テーマ:「医療現場におけるコミュニケーションの重要性とその向上の方策について」
           をテーマに記述してください(800字以内)。
      ◇フォント:MS明朝
      ◇フォントサイズ:12

選考日及び応募締切り

応募書類受付期間
令和5年5月19日(金)~6月20日(火)※必着
選考日
令和5年7月13日(木)、7月14日(金)

※1 適性検査の受検については応募書類の受付期間後に、申込書類に記入されたメールアドレス宛に通知します。
※2 面接時間は6月下旬~7月上旬に通知します。

研修開始日

令和6年4月1日

書類宛先

〒815-8555
福岡市南区大楠三丁目1番1号
福岡赤十字病院 教育研修推進室 人材開発課 (担当)江副、石井
TEL 0570-03-1211(代表)
FAX 092-522-3066
E-mail kenshuusuisin@fukuoka-med.jrc.or.jp